声優専門学校のAO入試ってどういうことをするの?
専門学校の入試には、大きく分けて
- 一般入試
- 推薦入試
- AO入試
の3つがあります。
「一般入試と推薦入試はわかるけどAO入試って何?」
「AO入試ではどんなことをやるの?」
と言った疑問を持つ方も少なくありません。
今回は声優専門学校のAO入試についてわかりやすく説明していきます。
もくじ
AO入試とは?
AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)を簡単に説明すると、
学力関係なしに、人物像で合否を判断する入試試験
です。
基本的には書類と面接だけで合否が決まる入試なのですが、大学のセンター試験のようなかっちりとした決まりがあるわけではないので、学校によっては
- 書類審査のみ
- 筆記試験あり
- 実技試験あり
- 作文あり
といった入試になっていることもあります。
ただ、多くの学校は書類と面接だけです。
AO入試で入学することによって、
- 入学金免除
- 選考料免除
- 一足先に授業体験
といったメリットが受けられる場合もあります。
AO入試に申し込みできる資格は学校によって変わってきますが、基本的には
- やる気があれば誰でも申し込みOK
- 体験説明会・オープンキャンパスに参加していれば誰でもOK
の学校が多いです。
入試試験は面接が基本!
繰り返しになりますが、AO入試の場合は面接が基本です。
専門学校の学科によってはAO入試で落ちることもありますが、声優の専門学校の場合、基本的な受け答えさえできればほぼほぼ受かります。
ただ、声優の専門学校でも声優の養成所でも、入学の段階から目をかけてもらえるに越したことはないので、何を聞かれても答えられるように準備をしておくようにしましょう。
面接のポイント
面接で聞かれることは、専門学校によって異なりますが基本的に
- 志望理由
- 将来の目標
- 高校で力を入れてきたこと
- 専門学校で何をしていきたいか
- アピールポイント
の5つを考えておけば大体どんな質問がきてもカバーできます。
志望理由
「なぜ数ある専門学校の中から、その学校を選んだのか」
を答えましょう。
無難な答えとしては
「オープンキャンパスに参加した時に、先輩方のレベルの高さを感じ、自分もここで先輩方のように演技力を磨いていきたいと思ったからです」
「多くの有名声優さんが【専門学校名】を卒業していることと、直所属が多いという実績から志望しました。
もちろん、実力あってのことなのは百も承知です。
自分も先輩方に続けるように頑張っていきます!」
といった感じです。
ポイントとしては
- 演技力を磨いていきたいということ
- そこの専門学校のことをきちんと調べている証拠
- (参加しているのであれば)オープンキャンパスに参加したこと
- 声優になりたいという熱い思い
を伝えられるとベストです。
将来の目標
将来的に、どんな声優さんになりたいのかを伝えましょう。
具体的に
「アニメを主としてやって行きたい気持ちが強いです。
アニメの映像だけでは表現しきれない小さな感情の変化を声で表現し、見ている人の想像力を掻き立てられるような声優になりたいです」
「洋画の吹き替えを中心にやっていきたいです。
アニメ演技とは違った呼吸合わせや、俳優さんの表情に合わせた演技を極めて、普段字幕で洋画を見る人に○○の吹き替えなら見てみたいと言ってもらえるような声優になりたいです」
「アイドル声優になりたいです。
世間ではアイドル声優をバカにする人もいますが、ファンに元気や夢を与えられる素晴らしい存在だと思っています。
演技の基礎をしっかり固めながら、アイドルとしての振る舞いも学び、一般的なアイドル以上に夢を与えられる存在を目指します」
といった感じで、自分の目指す声優像を熱く語りましょう!
ポイントは、先にどういう声優になりたいかを短く答えます。
(アニメ声優、洋画の吹き替え、アイドル声優、ナレーターなど)
その上で、詳しく、熱く、自分の思い描く声優像を語ることで、面接官に内容や気持ちが伝わりやすくなります。
高校で力を入れてきたこと
専門学校の入試では高校生活のことを聞かれることもあります。
ここで、評価されやすいのは
- 部活
- 成績
- ボランティア活動
です。
部活に関しては、別に演劇部である必要はありません。
むしろ、運動部や吹奏楽部といった体力の付く部活に入っている方が歓迎されやすいです。
(演劇部は変な癖がついてしまうことが多いため)
声優に関係することである必要はないので、素直に高校生活で頑張ったことを伝えましょう。
また、それによって学んだこと(先輩や後輩とのコミュニケーションの取り方、努力の仕方、諦めない心など)を一緒に伝えると印象が良くなります。
成績やボランティア活動でも同じことです。
ただ、中には高校時代にバイトばかりで学校で頑張ったことが特に思いつかないという人もいると思います。
そういった場合は、
- 家にお金を入れるため学業とバイトを両立していた
- バイト先でかなり年上の方と接することが多く、学びがあった(具体的に)
- 元々専門学校に入りたいと思っていたので入学金を溜めていた
といった感じで、上手く切り抜けましょう。
専門学校で何をしていきたいか
志望理由と多少被りますが、この質問では自分の伸びしろをアピールしましょう。
また、その学校のカリキュラムと混ぜて答えるとなおさら良いです。
各学校のカリキュラムについては、わかる限り当サイトでまとめています。
例えば、
「声優の基礎は舞台役者だと思っているので、まずは1年間呼吸から発声まで基礎を完璧にしたいです。
また、正しい呼吸と発声での感情を表現を習得し、カリキュラムに載っていた締めくくりの舞台発表では、見ている人にきちんと感情を届けられるような役者になっていたいと思っています。
2年目には、アフレコ授業などで1年目に学んだことをしっかりと声だけで表現できるようになり、最終的にはプロダクションへの直所属を目標としています」
「声優の仕事は演技力が高いことはもちろん大切ですが、それだけでは売れないと思っています。
なので、【専門学校名】に通い、演技力を磨きつつカリキュラムにあった事務所の傾向と対策などの授業から今の世の中に求められている声優像しっかりと掴み、時代にあわせて変化できる声優を目指していきたいと思っています。」
こんな感じで、自分の中での声優になるための道のりや学校で何をしたいのかを明確に答えましょう。
アピールポイント
最後にアピールポイントを聞かれることもあります。
本気でアピールできることがあるのなら(演劇経験がある、何か賞を取った、etc)それをアピールすればOKです。
そうでない場合は、基本的に1分くらいに上記のすべてをまとめましょう。
そして最後に
「本気で頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!」
と、笑顔で明るく言えば完璧です!
色々面接のポイントをお伝えしてきましたが、中にはもう本当に面接と言うよりただの面談みたいなAO入試もありますし、最初にお伝えした通り、ここまで熱く語らなくても普通に受け答えできればほぼ受かるので安心してください。
行きたい学校が決まっているなら受けて損はなし!
「面接やだなあ~」
と思う方もいるかもしれませんが、一般入試でも推薦入試でも書類選考だけというパターンの方が少ないです。(アミューズメントメディア総合学院はほぼ書類だけですが)
AO入試は、学校によって1万~10万程度お金が免除されるので、受けて損はないです!
ただ、AO入試は受付が一般入試よりもはやいので、かなりはやくに動き出さないといけません。
高校2年生の終わり頃だったり、高校3年生の人は、行きたい学校に目星をつけるためにも、すぐに資料請求(無料)をし、できることならオープンキャンパスに参加しておきましょう!
