寮での生活って実際どうなの?
地方から出てくる人が直面する問題として
「一人暮らしをするべきか、それとも学生寮に入るべきか」
といったものがあるかと思います。
結論から言うと、学生寮に入るのがオススメです。
最近では、学生寮を検討している人のために『宿泊体験』をしている学校も多いので、気になる学校の資料をチェックしてみることをオススメします。
もくじ
寮生活のポイント
まず、学生寮について復習しておきましょう。
学生寮というのは、各学校が学生のために用意している寮のことです。
学校によって学生寮の細かいポイントは違ってきますが、基本的には
- 寮長や寮母さんがいる
- 食事を作ってもらえる
- 学校から近い場所にある
- 家賃が一人暮らしに比べてかなり割安
イメージで言うと同じ学校の学生とのルームシェアに、寮長や寮母さんがいる、といった感じです。
中でも大きなポイントとなるのが『家賃が安い』という点です。
東京の専門学校は、基本的に都心にあります。
都心の家賃は、地方どころか東京の区内の端の方と比べてもかなり高いです!
例えば、アミューズメントメディア総合学院や東京声優アカデミーがある恵比寿の場合、
- 徒歩20分以内
- ワンルーム
- ボロボロではない
という最低限の部屋でも軽く10万は超えます。
ちょっとセキュリティを気にしてオートロックを希望しようものなら15万くらい行きます。
都心でも頑張れば、家賃を7万くらいに抑えることもできますが、築年数30年~50年越えのかなりのオンボロ物件になります。
ちなみに、家賃だけでこの値段なので、冷蔵庫やテレビ、ベッドといった必需品をそろえた上に、敷金礼金を払うとなるとかなりの値段になります。
その点、学生寮なら家具家電付きのところも多いですし、場所にもよりますが、一般的にオンボロワンルームに住むのと同じくらいの値段で
- それなりにキレイ
- 学校から近い
- セキュリティがしっかりしている
ところに住むことができます。
特に女性の場合はセキュリティ面から見ても、お金に余裕がないのなら学生寮という選択肢がオススメです。
ここで、簡潔に寮のメリットとデメリットをまとめておきます。
- 家賃がかなりリーズナブル
- 食事が出てくる(例外もあり)
- 防犯対策がしっかりしている
- 寂しくない
- 同じ学校の学生同士で生活に刺激が生まれる
- 門限がある(大体22時くらい)
- 友達を呼ぶのが禁止のところも
- 集団生活をしなくてはいけない
- 寮長や寮母さんと気が合わないと面倒くさい
- 部屋が個室ではなく2人1部屋とかの場合もある
基本的に、お金に余裕がないのなら迷うことなく学生寮をオススメします。
お金に余裕があり、一人でいるのが好き、という人の場合は一人暮らしも悪くありません。
この辺りは、自分自身との相談になるかと思います。
実際に寮から専門学校に通っていた人の声
管理人の友人2人からの声です。
プライバシーを守るため学校名は伏せさせていただきます。
宮城県から出てきたYさん(女性)
専門学校のオープンキャンパスと共に、学生寮体験宿泊に参加し、良さそうだと思ったので寮に入りました。
うちは、寮母さんがいて朝と夜の2食出してくれる感じだったので、すごく助かりました!
今、専門学校を卒業して一人暮らしをしているんですが、食事を作ったり食器を洗ったりすることの面倒くささと、病気の時の心細さは結構つらいです。
大変だったこととしては、うちの寮は部屋は個別で一つの寮に6人住んでたんですが、一人が仕切り屋の女性がいて、その人がすごく面倒でした。
よくわからないことでキレてきて、みんなを巻き込んで寮内ミーティングになったり…。
1年目の途中で関わらない方が良いって気づいて、無視することにしたらかなり丸くなりましたが(笑)
寮生活は良くも悪くも共同生活なので、やっぱり同じ空間を過ごすメンバーに左右されるかな、と思います。
あと、他の寮に住んでいた友達の話によると、寮母さんとの相性もあるかもしれません。
人の顔色をすごく伺っちゃうタイプだと気疲れすると思いますが、そうじゃないならかなり便利でお得な制度だと思います。
どっちにしろ、もし、体験宿泊をやっている専門学校なら一度行ってみて、雰囲気を見るのが一番安心だと思います。
北海道から出てきたMさん(女性)
お母さんの勧めで、一人暮らしではなく寮に入りました。
わたしのところは2人1部屋で、同じクラスの子と同じ部屋でした。
わたしが行っていた学生寮は管理人さんはいましたが、食事は出なかったので、各自自分で料理をするスタイルでした。
専門学校生になってはじめて実家を離れましたが、中学生とか高校生とかで行った修学旅行の延長線みたいな感じで楽しかったです。
友達は、門限が面倒くさいのと、友達を呼べないことが嫌だと言っていましたが、バイトを21時上がりにしていれば問題ない時間でしたし、当時は未成年だったので朝まで遊び歩くと言うこともなかったので…。
あと、あんまり友達と家で遊ぶっていう感覚がなかったので(学校が都心だったので、遊ぶとしたら普通に街で遊んでいた)あんまり不便には感じなかったです。
この辺りは人によるかな、と思いますが、わたしは寮生活を体験できてよかったなと思っています。
専門学生時代に一人暮らしをしていた人の声
管理人の友人男性からの声です。
栃木から出てきたKさん(男性)
自分の場合は、学校が都心だったため、1Rのボロアパートでも家賃5万以上しました。
隙間風で寒い感じのボロアパートで、風呂トイレは一緒でした。
それに水道光熱費が1万円くらいで、最低限の設備で6万くらいだったと思います。
生活がギリギリだったため、食費を浮かせるために時給1100円の飲食店のバイトをして、食事は賄いで済ませていました。
あと、事情を知っている学校の友達達がバイト先からパンやらごはんをもらってきて、恵んでくれていました。
自分は、学費も全額自分で払う約束で東京に出てきたため、生活はかなり苦しかったです。
電気が止まることはしょっちゅうでしたし、節約のために携帯も解約して学校内のWi-Fiで連絡を取り合うって感じの状態でした。
学校とバイト先の往復で、食事もほぼ一食。
おまけに夏は暑いし冬は寒いので、2年間ほぼほぼ体調不良に悩まされました。
一人が孤独な質ではありませんが、携帯も使えない、テレビもない、電気もつかないとなると流石にホームシックになりました。
ハッキリ言えるのは、学費を一人で工面しながら生活費も稼いで学校の授業も受けてっていうのは無理です。
貯金があるとか、学費は親に出してもらえるとか、仕送りがあるとかなら別かもしれませんが、そうじゃないならギリギリの1人暮らしはオススメできません。
男の自分でもかなり不安な生活だったので、特に女性の場合はセキュリティ面も含めて一人暮らしはオススメできないと思います。
地方から出てくる人なら寮に入って損はなし!
一番良いのは、実家から専門学校に通えることだとは思いますが、地方から出てくる人にとって、寮はかなり良い制度です。
基本的には、体験宿泊に参加するのが設備も雰囲気も確認できて一番良いのは間違いないです。
ただ、行きたい専門学校がたくさんある場合、全部の学校の体験宿泊や見学に行くのは中々難しいものがあるかと思います。
専門学校によっては、無料でもらえる資料に、学生寮の細かいポイントや写真が載っているところもあります。
気になる学校については、今すぐ資料を請求しておきましょう!
